8月6日は広島原爆の日、8月9日は長崎原爆の日です。1945年の原爆投下から81年の年月が経ちました。現在、被爆者健康手帳を持っておられる方は91000人、この中で1号被爆者とされる原爆投下時に広島市・長崎市の特定区域にいらっしゃった方は52000人です。原爆の悲惨さを伝える語り部の活動も新しい世代の方を迎えながら続けておられますが、被爆者証言者の方々のご高齢化も進んでいます。この記憶を忘れないために、当店では原爆関連書籍の棚を通年設けております。文庫や新書など手に取りやすいものから、報告書や文集など珍しいものまで、お譲りいただくタイミングにもよりますが、怖いだけ悲惨なだけではなく、読む人にきっとなにか新しい気づきを与えてくれる本があるのではないかと思います。ご来店の折には、少し立ち止まってこの棚をご覧いただけたら、広島にある古本屋として嬉しいです。金座街店では2階に上がっていただいてすぐ右手の棚に、紙屋町店では郷土史の棚の横に、それぞれコーナーがございます。◯原爆関係書籍入門◯『広島第二県女二年西組』関千枝子 ちくま文庫 偶然にも体調不良でお休みしていたことで、ただ一人クラスで被爆死をまぬがれた著者が、クラスメイトたちのご遺族や関係者を訪ね歩き、ひとりひとりの最後の足跡を聞き集めた鎮魂の作です。『原爆詩集』峠三吉 岩波文庫 峠三吉は広島の翠町で被爆し、被爆から8年後に闘病の末亡くなりました。この詩集は死の2年前に自費出版のガリ版刷で500部作成されたものですが、死後も様々な出版社から発行され今現在も版を重ねています。『夏の花』原民喜 岩波文庫 可憐な夏の花を亡くなった妻の墓へお供えに行った数日後、郷里広島で被爆した、作者本人の体験を小説にしたものです。一命を取り留めた原民喜ですが、妻をなくした悲しみや原爆投下の日目にした悲惨な光景などに苦しみ、被爆から6年後に鉄道自殺してしまいました。上記3冊は絶版になっていない、新刊書店でもお買い求め頂ける本です。気になる本がありましたら、当店でも、お近くの本屋さんでも探してみてください。